弁護士

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責任能力(せきにんのうりょく)

責任能力とは、民法では他人に損害を加えた場合自己の行為の責任を弁識することのできる能力を指します。

未成年者ではその責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったとき、成年では精神上の障害によりその責任を弁識する能力を欠く状態にある間に他人に損害を加えた場合においてその賠償の責任を負わないとされています。能力を欠く状態とは他人に損害を与えたときに酩酊状態であった場合や、薬物中毒或いは催眠状態など一過性のものも含まれその時点では責任能力を欠いているという解釈がされます。

刑法第39条では1.心神喪失者の行為は罰しない、2.心神耗弱者の行為はその刑を軽減する、同法第41条は14歳に満たない者の行為は罰しない、と定められていることから責任能力を欠く状態の者に対して罪を問うことができないため、責任能力は刑事責任を問うための大きな要件と考えられています。しかし、心神喪失や心神耗弱の定義或いは判定方法などについて明確に定められているわけではなく、精神科医による鑑定に委ねられておりその鑑定については担当する精神科医によって判断が異なることもあります。

普段は普通に生活している者が他人に損害を与える行為をした時酩酊していた場合や、一時的に精神状態が不安定になっていた場合、言い換えれば「酔っていて覚えていない」「捨てばちになってやってしまった」という場合でも責任能力に問題があると判断され罪を免れたり減刑されたりするなら、被害者や被害者の遺族としては到底納得できるものではありません。

加害者の人権を守る必要もありますが、飲酒すれば酔うのは当然で飲まなければ問題はなく、捨て鉢になったからといって他人に損害を与えていいという理論は通りません。加害者の一過性の精神状態によって起きる無差別犯罪に巻き込まれ後遺障害が残るほどの傷を負ったり、不幸にも死亡したりする被害者の人権にこそもっと配慮が求められていいのではないでしょうか。

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